汁粉

今日のバイトの帰り、寒いなぁと思いながら早く帰ろうと歩いている僕の目の前にそれは現れました。それはあの頃の変わらない暖かそうな見た目で僕を待っていました。そうです。僕は自販機でお汁粉の缶を見つけたのです。

 

僕は自販機で売っているお汁粉の缶が好きです。中学高校の頃は学校の自販機に冬になると入っていたのでよく飲んでいました。

 

一人暮らしを始めてからは、そもそも自販機で飲み物を買うことが少なくなったので、丸2年くらい飲んでいませんでした。これで好きって言うのもよくわかんないんですけどね。

 

なにはともあれ、寒いなと思っていたのと懐かしさもあってすぐに自販機のそばに行ってお汁粉を買いました。自販機までダッシュしてお汁粉の缶を買うスーツ姿の男、なかなか危ない光景です。

 

お汁粉の味は変わらないですね。もしかしたら企業努力で美味しくなってるかもしれないですけど安定して美味しいです。バイト終わりの疲れた体に甘みが染み渡ります。

 

そこで、このお汁粉の缶って頑張った後に飲んでいたなと思いました。部活の後に冷えた体を暖めるために飲んでいたり、学校の自習室でテスト勉強した後に暖房で暑くなった体を外で冷やしがてら飲んでいたりした印象があります。

 

確かに今日はバイトが大変で疲れていたので、お汁粉の缶に惹かれたのもある意味必然なのかなと思いました。

 

中高の頃には、お汁粉の缶を飲んだ後は家に帰ったり自習室に戻ったりしてもうひと頑張りしていた記憶があります。飲み終わってまだ暖かい缶を握りながら、あの頃を見習ってまた明日から頑張ろうと思いました。

 

そういえば、お汁粉とかが入っているスチール缶ってめちゃくちゃ冷めやすいですよね。別に他意はないですけどね。